各講義について

 

第1講 「錬金術からのアプローチ」

 基礎概念についての講義。「ヨーロッパの地下水脈」と言われる錬金術と現代の成功哲学を対比しながら、神話の時代から現代まで様々に形を換えて現れる錬金術の理想郷について探っていきます。

 

第2講 「ギリシャ哲学からのアプローチ」

 考えること、人生における課題・目標・テーマへの取り組み方を中心とした講義。ギリシャ系哲学を俯瞰で学んだ後、最後のギリシャ哲学・・新プラトン主義の方法論、また人間の成長過程とは? などの議題に取り組んでいきます。

 

第3講 「浄土教・親鸞上人からのアプローチ」

 「善悪論」についてのストイックな追求を行う講義。この回では、いったん実践的なラインから離れ、浄土真宗創始者・親鸞上人の思想を学びながら、本当の善とは・本当の悪とは何か?という根本的な問いについて探っていきます。

第4講 「量子力学からのアプローチ」

 近年、スピリチュアリズムと併せて語られることが増えつつある量子力学。一見、上手くつながるはずのない非現実の世界と理系の世界が、いくつかのキーワードを通して見事に連動していく過程を学んでいきます。 ※事前課題として、こちらのyoutube動画2重スリットの実験」 をご覧になっておいて下さい。

第4.5講 「第4講補講・・ 進化と自由意思論から~再び錬金術へ」
 

 第4講には含み切れなかった「思考の現実化」のダークサイドを補填していく講義。 錬金術書「リプリ―・スクロール」を主軸にして、脳生理学、哲学、進化論などを繋げ、その中に見え隠れしつつ常に示唆されていた 「我々の本当の生き方とは?」 という大きなテーマに挑んでいきます。 

小講義A 「マタイ福音書より」

講義内では少しづつ触れつつも、全体像提示までは出来なかった聖書とキリスト教についての追加講義。
イエス自ら設定したとされる「主の祈り」を焦点にして、この本(聖書)と、この世界最大の宗教と私たちはどう向き合うべきか? という疑問と対峙していきます。

 

※追加講義 A補講「キリストの骨」・・・ユダヤ教の一支流としてのキリスト教をもう一度見直す講義。またキリスト教の骨(骨子)とは何か?という困難な命題に一定の方向性を提案します。

        A補講「殉教の栞」・・・長崎キリシタン殉教から見たキリスト教精神史。日本に輸入された当時のキリスト教を再検証し 「なぜ日本であの大殉教が起こったのか?」を追っていきます。

小講義B 「恋と仏教」

キリスト教に並ぶもうひとつの世界宗教”仏教”についての講義。

日本では触れる機会こそ多いものの、その膨大な経典と分派の多さが故に全貌が掴みにくい仏教を、その最も古い形である”原始仏教”と”恋”という切り口から解説していきます。

 

小講義C 「日本神話雑感」

 

日本神話と神道についての講義 3回にわけて行います。

C1「ニセモノ考」

伊勢神宮とアマテラスについて。この宗教施設と神の由来から、日本最古の歴史書である

古事記・日本書記が作られた背景と、その中にある虚構、を解説します。

C2「ヘビガミ考」

               もうひとつの日本神話の代表、出雲大社とスサノヲについて。こちらは、歴史学ではなく、

               呪術(シャーマニズム)の視点から読み解いてみます。 

               C3「無明考」

                               古代中国から一気に現代の日本の神道の在り方までを繋ぎます。C3では日本国内をいったん離れて、

              中国や朝鮮の事情に触れつつ古代がどのように2000年代に繋がっているかを見ていきます。
                                                ※「C2・C3」は「C1」を受けているとよりわかりやすくなります。